ハワイの楽しさは路線バスが走っていることにある

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 更新20日目となりました。
 今日からついに7月。夏だから、というわけではありませんが、昨日に続きハワイのお話です。

 私がハワイを好きになった理由について、昨日は「なぜハワイにとりつかれてしまったんだろう」と題して縷々(るる)述べたのですが、やはりこの地の温かいけど穏やかな空気や文化がそうさせるのか、風土的なものが大きいのです。

 もう一つ、個人的には、ホノルルがある「首都」オアフ島の路線バスが充実していることと、別の離島をめぐることができる楽しさが魅力だと思っています。

 オアフ島の路線バスは「The BUS」という名ですが、ハワイへ行ったら必ず黄色いラインのバスを見かけることかと思います。
 島内のいたる所にバス停があり、その数はなんと4200。観光の拠点であるアラモアナショッピングセンターのバスターミナルを起点に、路線数も100以上にのぼります。空港から街のアクセスはもちろん、地元民しか用がないような住宅街から大観光地まで、オアフ島でThe BUSが走っていないところはない、といえます。

 これに乗っているのが実に楽しいのです。
 1回乗車につき2.5ドルかかりますが、乗換券(トランスファーチケット)ももらえますし、島内をほぼ一周する長距離便(52と55番が有名)もあったりして、相当に長く乗っていられます。しかも24時間営業です(治安上、夜中の便はあまりおすすめできませんが)。 

 あるとき、1日ずっと何も予定を考えずにバスばかり乗っていたことがあったのですが(2回くらいそんなことをした)、オアフ島は結構広くて、ワイキキだけを見ていては分からない奥深さがありました。ある路線でふと窓の外を見ると、夏草に覆われたレールが見え、サトウキビ列車の廃線跡に妙に興奮したこともありました。
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 観光バスとは違い、地元の生活に密着した場所では乗り降りが盛んですし、長距離便は海岸沿いを走るので、車窓もたまらなく良好なのです。大観光地のワイキキとは違い、郊外には静かで美しい海岸も多く、ハワイの美しさが堪能できるはずです。

 ただ、難点はクーラーが効きすぎていて寒いということと、日本とは違い細かい時刻表がないので、少しばかり戸惑うこともあることくらいでしょうか。まあ、この辺はあまり気にせず、来たバスに乗って、面白そうな所で降りてみるのが一番楽しいのかもしれません。

 ちなみに路線バスは、オアフ以外の島にも一応あります。

 マウイ島は公営バスがあり、朝と夕方だけですが、4つの路線があります。
 ハワイ島にはヒロを中心に「Hele-On Bus(へレオンバス)」という公営バスが走っていて、コナへの縦断便も1日1本だけあります。※なぜか公式サイト(http://heleonbus.org/)が日本からは見られないようになっているので、グーグルの翻訳経由のサイト閲覧はこちらから。
 また、カウアイ島にも公営の「The Kauai Bus」があったりします。

 ただ、オアフ島のように便利なものではなく、地元のコミュニティバス的なものですから、観光の場合はそれなりの覚悟がないと、乗車することは難しいかもしれません。

 オアフ島からの「離島めぐり」の魅力については、明日以降に日をあたらめて書きたいと思います。