なぜハワイにとりつかれてしまったんだろう

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 今日で19日連続更新となりました。
 このWeblogは今から3年前の2009年6月に開設し、今回のように突如毎日更新したり、半年くらい何も書かなかったりしながら、115回に渡って鉄道に関係する雑記を書いてきたのですが、なぜかハワイに関する内容が一つもないことが分かりました。
 2年前にグアムの話を書いた時、いつかハワイも書くと言いっていた「公約」を今更ですが守ります。

 今から15年ほど前、私が初めて海外へ行った先がハワイでした。
 自分はまったく泳ぎもできないし、買物もまるで興味がない、嫌いな飛行機に長時間詰め込まれ、なおかつ着いた先には鉄道もないじゃないか!(ついでに英語も喋られない!)。
 しかも「ハワイ」という響きに、俗悪的なものも感じて「そんな恥ずかしい場所」なんか行きたくない!とか思っていたのですが、いざ行ってみますと、見事にハマりました......。よくある食わず嫌いです。

 確かにハワイを代表するオアフ島のワイキキあたりは、日本人観光客が多い気もしますし(でも日系人が多いので見た目はそうでも現地人も多かったりする)、いかにも!といった雰囲気のホテルや土産物店などを見ていると、俗悪観光地に見えなくもないのですが、なぜかハワイへ行くと、そうしたことがどうでも良くなるのです。
 ホノルル空港に降り立った瞬間から、あの緩く温かい空気が醸し出す緊張感のなさに溶け込まされるといいますか、時間の流れが違うといいますか、細かいことがどうでも良くなるのです。

 もちろん、海外旅行者によくある妙なハイテンションが生み出す解放感から来てはいるのは確かなのですが、色んな海外の都市やリゾート地へ行ってもハワイのような感覚になる場所は今までにありませんでした。
 国内では沖縄に若干似ているかもしれませんが、それでも違う。とにかく、ハワイへ行くと、頭のなかがすっきりとして、心地よい満足感に満たされるのです。

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 その後、しばらく行けなかったのですが、ある時、仕事でかかわることになり、半年間で2回訪れた年がありました。

 仕事だから今回はあまり面白くないかな、と思ったらそんなことはまったくなく、やはり頭はとろけていますし、行ったこと自体に満足していて、強い興味を持つ地のためか、「取材」という名の仕事もそれなりに進みます。そして、仕事であってもやはり楽しい。

 ただ、私にとって、ハワイでもっとも魅力に感じているのが、仕事では大きくかかわることになったワイキキのビーチでも、豪華なリゾートホテルでも、ありきたりな土産ショッピングモールの類ではありません。
 これらもハワイ独特の緩い雰囲気を出すには必要不可欠な存在ですが、最大の魅力は島内をくまなく走り回る黄色いラインの路線バスと、オアフ島以外の「離島」訪問ではないかと思っています。

 これを書き始めると恐ろしく長くなりそうなので、西村流のハワイの魅力についは、明日以降に延々と書くことにします。

※なお、ハワイにはサトウキビ運搬列車の廃線跡を活用した観光鉄道が、オアフ島マウイ島にそれぞれ存在しています。
※このほか、車の渋滞対策としてホノルル地区に鉄道を走らせようという動きが最近かなり具体化して動き出しているようです。近い将来に沖縄のように「鉄道」が生まれる可能性が高くなっています。