江戸・東京を知るなら「都バス」の旅が一番!

 24日目です。

 週末、急に思い立って家の掃除などしていたら、4年ほど前に会社員として携わった新聞媒体が出てきまして、その中に東京都営バスで1日旅をするという連載記事が見つかりました。

 この媒体は「旅」や「歴史」とは何の関係もないものでしたが、過去にあった「歴史散歩」的なコラム連載を無理やり引っ張ってきて、サブタイトルに「都バスで行く」と付け、都バスの路線に乗り歩くことで「東京を再発見する」という趣旨に変えて、再開させたものでした。

 実際に全部取材して書いたものだったにもかかわらず、「こんなに見所があったのか、面白い!」と妙に感心してしまい、「今、再公開してもきっと役立つはずだ」などと思いまして、少し古いのですがWebに掲載してみました。(書いたのは私なのですが、転載の問題があるので媒体名は内緒です)

 テキストの原稿が残っていないので、紙面をそのまま画像として載せています。読み辛い点はすみません。

 2006年の春から夏にかけての連載記事で、わずか4年しか経っていないにも関わらず、既になくなってしまった風景や施設もあって、当時の通りに「旅」ができるかどうかは分かりませんが、東京で観光する時の参考にはなると思われます。(私にしては珍しく?マニア色を薄め、真面目にメジャーな部分を中心に紹介していたりします)

 都バスの乗車料金は1回200円、1日乗車券でもわずか500円です。取り上げているのは比較的バスの本数の多い路線ばかりですので、乗り歩きにも最適です。安価で得るものが多い「江戸・東京の旅」ができるのではないでしょうか。

 

▼連載以後、今はなくなってしまった風景を写真で残しておきます。

(カッコ内は写真の風景が登場する回です)

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東京駅前(丸の内)の「東京中央郵便局」と、その横にあったバスターミナルです。

 郵便局という半公的施設が隣接するがゆえの、落ち着いた雰囲気のターミナルだったのですが、今や中央郵便局は解体され、無残な姿になっています。

第10回:東98系統の回

 

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東銀座の歌舞伎座です。こういう「絵」になる建物を平気で取り壊してしまうのは、いかがなものかな、と思います。

 確かにバリアフリーはまったくない劇場でしたが、この建物の上に高層ビルがあったら興醒めしてしまう気がするのですが。

第3回:都03系統の回

 

 

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1929(昭和4)年に建てられたという日比谷の「三信ビル」です。

 ここも「再開発」と称して解体されてしまったのですが、再開発どころか、跡地は空地(?)になっています。

 外から見ても堂々とした外観ですが、中に入った時の美しさときたら!

 70余年の古さがまったくなく、歴史の重みだけを感じさせるその雰囲気は、重要文化財並みの価値があったと今でも思っています。もったいない。

第3回:都03系統の回

 

 

 このほかの路線は「都バスで行く東都漫遊記」(2006年4月~11月)をご覧ください。10路線制覇して、書いてある所にすべて訪れたならば、相当に「江戸・東京」に詳しくなることは間違いないです。