「万世橋駅」が秋葉原の新たな名所に?

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 日が変わってしまいましたが、23日目となりました。

 本日(正確には昨日7/4)にJR東日本から発表されたリリースによると、神田と御茶ノ水間にあった旧交通博物館跡地の再開発を進めており、「JR神田万世橋ビル」なるものを建設しているそうで、その際「歴史的資源の活用として、高架橋に現存している旧万世橋駅のホームおよび階段の遺構(駅舎跡)を整備公開し、この土地を体感できる施設とします」という内容が発表されました。

 おお、さすが世界を代表するJR東日本だ!とか思っていたら、リリースには「旧ホーム部分は、屋外カフェ、屋外デッキを整備します」とのことで、同時に行う旧万世橋駅付近の高架下開発の呼び水にしたいようにも感じられました。

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 もちろん、歴史的遺産を活用することに異論はありませんが、カフェなるものを作るより、誰もが見られるように、粛々と保存するのが先決ではないでしょうか。
 なんとなく鉄道ブームとマスコミ受けの良さに乗っかって、人寄せのために、整備するような気がしてならないのは私だけでしょうか。もちろん、破壊しなかったことには感謝しますが、なんとなく懐疑的に見てしまうのはなぜだろう......。

 「新たな名所が誕生します」とかいう触れ込みが受け入れられないのかもしれません。
 秋葉原の名所はギラギラした高層ビルや高架下を無理やり開発した商店街ではなく(もちろんアトレでもない!)、交通博物館にあったと思っているからなのでしょう。

※写真は交通博物館があったころに特別公開された万世橋駅の遺構(2006年)と万世橋駅の一部を転用した交通博物館(2006年廃止)。同博物館とは非公開の古い通路でつながっていた。なお、今回のJR東日本による公式発表(PDFファイル)はこちらです。