東急東横、東武東上、西武池袋など5社線がつながる世界

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 今夜で44回目です。
 つい数日前、東急東横線(みなとみらい線)と東京メトロ副都心線、西武池袋線・東武東上線が来年3月16日(土)に相互乗り入れを開始すると発表しました。

 「元町・中華街~横浜~渋谷~新宿三丁目~池袋~西武池袋線または東武東上線」という全長80~90kmの区間に直通列車を走らせる計画で、現在の東急・渋谷駅を地下化し、東京メトロ副都心線と直結します。これにより、横浜・東京・埼玉の鉄道ネットワークが新たにできることになります。

 東急東横線(目黒線もありますが)沿線の住人からすると、目の前の線路にいきなり西武や東武東上線の電車がやってきて、「所沢行」「飯能行」とか「川越行」「森林公園行」とか、普段は目にしないような地名が表示されているわけですから、ある意味で革命的な出来事かもしれません。

 余談ですが、東急東横線と一部並走(田園調布~日吉)している東急目黒線が近い将来(2019年ごろ?)に相模鉄道と相互直通運転をする計画があります。
 もし、そうなると田園調布から日吉の各駅は、東急東横線、みなとみらい線、メトロ副都心線、西武池袋線、東武東上線、東急目黒線、メトロ南北線、埼玉高速鉄道、都営三田線、相模鉄道と10路線の電車が入り乱れることになります。もはや、行先も車両も無茶苦茶で何が何だか分からなくなりそうです(それはそれで楽しそうですが)。

 話を東横線に戻しますと、3月16日以降は、今までのターミナル駅の渋谷の役割が大幅に縮小され、昼間は1時間に14本が副都心線(西武・東武東上)方面行きとなり、4本のみが渋谷発着列車となるそうです。また、菊名発着の列車が1時間に2本設定される一方、これまで乗り入れていたメトロ日比谷線の電車はすべて中目黒発着に変更される予定です。

 ちなみに、横浜駅から新宿三丁目駅までは最短32分、池袋駅が同38分、所沢駅までだと同70分、川越駅へは同78分で結ぶといいます。
 文化圏がまったく異なる西武や東武東上と東急東横線を行き来する客がいるとは思えませんが、現在行き止まりの渋谷駅を通過して、違うターミナルへ抜けられるというのは、非常に便利な気がします。
 マニア的にはターミナル(終端)となった渋谷駅は非常に見栄えはいいのですが、朝のラッシュ時などは人が線路に落ちそうなくらい溢れていて、限界に近づいているようでもありました。

 ただ、みなとみらい線開業時に横浜駅が地下になった時もそうでしたが、渋谷駅の地下化により、JRとの乗り換えが著しく遠くなりそうなのが残念です(かなり深い場所にあります)。
 そして、渋谷ターミナル駅もあと半年超の命かと思うと、今になって少しばかり寂しい気もしてきました。

※写真は上から東京メトロ(副都心線)、東急、みなとみらい線、東武東上、西武の乗り入れ予定車両(5社のサイトから転載しました)