一瞬の夏、猛暑のなかでふと思ふ

200707.jpg
 46回目となりました。
 昨夜、途中まで書いたものの技術的な問題で更新がうまくいかず、断念してしまいました。無料のツールで作った半自作のブログシステムなので、あまり細かい表現ができないのです......。ということで2日ぶりとなりました。

 この10年間、夏の時期にどこへ行って何をしていたか、ということを縷々書いてはみたのですが、「こりゃ、何の役にも立たない......」と7割くらい書いたところでようやく気付いて削除し、今に至っています。

 そろそろ心身ともに夏バテしたようで、ついに書くあてがなくなってしまったようです。
 ということで、今夜は鉄道とは何ら関係のない話です。

 先週末(27日金曜日)に英国ロンドンでオリンピックが開幕したということで、特にテレビでは一日中、大騒ぎしています。
 ニュース番組と野球中継とテレビ東京の旅番組にしか興味がもてない人間としては、NHKをはじめとしたテレビ局による「お祭り騒ぎ」に少々うんざりしているのですが、それでも日本の選手が出ていると、普段は接することが皆無のスポーツであってもついテレビを眺めて応援してしまっています。

 なかでも、見ていて面白く、分かりやすいのが柔道です。
 1試合が5分以内で終わるというリズムの良さもありますし、一応私も日本国民として高校生のころには強制的に柔道着を着させられたこともあって、ルールもそれなりに分かるという理由があるのかもしれません。

 柔道は言わずと知れた日本発祥の競技です。その歴史を調べてみますと、柔道自体は江戸期からあったようですが、正式な発祥年とされているのが1882(明治15)年(嘉納治五郎が講道館を創設した年)。今年でちょうど130年が経っています。
 1962(昭和39)年の東京オリンピックで初めて正式競技となったことを考えると、「国際化」してからも約50年が経ったことになります。

 そんな日本で長年培われた国技も、「輸出」から半世紀を経て、最近は日本が金メダルを取ることが難しくなっているようです。それだけ、世界の国々(特にロシアや仏独)に浸透して独自に強化が図られているといえます。
 日本の柔道界の状況は、鉄道発祥の国なのに低空飛行をを続ける英国鉄道のごとくです。

 今年(2012年)から日本の中学生に柔道を必修化したそうですが、受け身とか技とか体で覚えさせる前に、世界に誇る日本発祥の競技として、まずは知識としてもちゃんと教える必要があるのではないか、ということを強く思います。
 日本が世界に誇れるのは、自動車やゲームやアニメやデジカメやスシだけじゃないんだぞ!と。
 どうも体育の授業はまず実践から入ろうとしますが、頭で覚える基本が少なすぎるのです。

 日本から生まれたスポーツ(日本では「武」の「道」ですが)なのですから、日本人自身がその歴史や背景を知らないでどうするんだ!、と、高校時代にその重要性がわからずに柔道が嫌いになっていた者からの提案でした。

※写真は2007年8月の茨城交通湊線(現ひたちなか海浜鉄道)の風景です。5年前にはまだこんなディーゼルカーが現役で走っていました。いい風景です。