なぜ「湘南新宿ライン」はいつも混んでいるのか

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 今回もなんとか10日間更新を続けることができました。

 今日は珍しく「湘南新宿ライン」(高崎線・東北本線の中距離列車が東京・上野を通らず、池袋・新宿・渋谷など山手線沿線を通り、東海道本線・横須賀線と相互直通する列車のこと)に乗る機会がありました。

 昼間に横浜で業務があり、「今日は家から近いので楽だなあ」とか思っていたら、こういう時に限って朝から新宿付近で用事があるのです。やむなく、新宿駅から横浜方面行の湘南新宿ラインの電車に乗ることになりました。

 今や当たり前となった湘南新宿ラインですが、2001年12月に始まってから10年余しか経っていないんですよね。
 かつて東京の東側に住んでいたため、東海道や東北、高崎、横須賀などの中距離列車に乗る際は、東京駅か上野駅に行けば事足りました。そのため、この路線に意義を見いだせなかったのですが、西側に住むようになってからは、この路線のありがたさが身に沁みています。

 以前だったら新宿や渋谷から横浜方面へ行くとなれば、山手線で品川まで出て東海道本線や横須賀線の列車に乗り換えねばならなかったのですが、今は少し離れたホームで待っているだけで、「小田原行」や「逗子行」といった列車が当たり前のようにやってくるようになりました。新宿から横浜まで最速29分(昼間の「特別快速」のみ)はなかなかのスピードです。
 大宮や高崎、宇都宮あたりへ行く時も「籠原行」とか「新前橋行」とか「宇都宮行」に新宿や渋谷だけでなく、恵比須駅からも乗ることができます。

 時間的には以前とそれほど変わらないのですが、乗り換えがないというのは非常に楽なんです。湘南新宿ラインの開通以来、東急や小田急が対抗策を迫られたのがわかる気がします。JRはそもそも駅数が少なく、私鉄より速度で勝っているのに、直通までしてしまったら、客を相当に奪われてしまうからです。

 ただ、残念なのは、湘南新宿ラインの列車は常に混雑していることです。たまに奮発してグリーン車に乗っても同じ状態。東京発着の東海道線や横須賀線の列車は空いていて快適そうなのに......。

 現在、日中は1時間に4本程度の運転本数しかないということもあるのでしょうか。
 あるいは、これ以上、運転本数を増やせないのかもしれませんが、東海道本線や横須賀線、高崎線、東北本線の「東京・上野発着」の列車を減らし、湘南新宿ライン経由に振り分けるべきではないか、と思うのは私だけでしょうか。
 もちろん、趣味的には東京・上野始発電車が大好きではありますが・・・。

※上の写真は新宿駅1・2番線ホーム。新宿駅は山手線や中央線とはそれほど離れていませんが、渋谷は別の駅かと思うほど離れています。山手線から乗り換えに一番便利なのは実は恵比須駅かもしれません。