平和な街にて深夜、独り思う

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 18日目になりました。
 昨夜(すでに日付は今日でしたが)、前の駅までしか行かない最終電車に乗り、久しぶりに1駅分を歩いて帰ってきました。

 福沢諭吉先生の大学を擁する我が地元駅に到着すると、終電後もシャッターさえ閉めることもなく開けっ放し......(こんな状態でいいのだろうか?)。コンコース内ではサラリーマンやら学生(塾生とも言う)やら数人が、酔いつぶれて気持ち良さそうに睡眠中。駅前のキャンパスもいつものように24時間開放中です。

 なんか平和な街だな、とほほえましく思いながら、以前住んでいた東京下町の亀戸(かめいど)という町のことを思い出しました。

 駅近くの飲み屋街に近いアパートにいたのですが、金曜の深夜などは酔っ払いがアパートの非常ベルを鳴らしたり(寝られたもんじゃない)、住人の大半を占める夜の仕事をする女性の部屋に「ストーカー」が現われてアパート内を暴れまわったり(さすがにこれは警視庁にご対応いただいた)、土曜の朝は玄関先に吐しゃ物があったり(違うところで吐いてほしい)、近所の牛丼屋は泥酔者にガラスを割られたものの「昨夜酔っ払いに割られましたが頑張って営業中」みたいな張り紙を貼って気合?を見せていたり。

 非常に殺伐とした街は、私にとってはかなり居心地がよかったのですが、さすがに子供には見せたくはないな、と平和で呑気で裕福な学生街に、なんとなく暮らしています。

 たまには塾生諸君も「大学当局の儲け主義を粉砕する」とか「学費値上げ反対」みたいな感じで暴れてくださいな、とか思うのですが、駅付近を裸で走り回っただけで「公然わいせつ」などとして警察に通報するような神経質住民が多い街だから、三田でやったほうがいいかもしれませんね......。