金満地帯異空間紀行

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 17日目です。
 金曜日ということで、今夜は懇親を深める予定が入っていました。その後はたぶん記憶があやふやになりそうなので昼間の細切れの時間に書いています。

 午前中、都内某所の若干金満めいた街へ出かける用事があり、ちょうど正午過ぎに終わったので昼食はその地で食すことにしました。
 近辺にチェーン店やファストフード店などは当然皆無で、たまたま目についた創業数百年とかいう著名そば店に入ったのですが、店内は爺さん婆さん......いや、年齢層の高い方々でいっぱい。
 ほとんどが何の用があるのか着飾った女性のグループ(有閑な皆様?)が占め、私のような貧乏サラリーマンは皆無です(金持ちサラリーマンは近所のカッフェエに多数)。

 実に不思議な空間に迷い込んでしまい、なんとも言えない気分のまま、「富士そば」や「小諸そば」の3倍以上の値の蕎麦を5分で食したのでした。
 来週からは、昼は汗くさい長蛇の列を成すいつもの小諸そばに行こう、などと思いながら。

 で、こうした昼間の下らない狭隘な反動のせいか、夜は神田の片隅やガード下に行って、同行してもらった方も場所も酒も非常に良き場所で、気が付いた時には終電時刻は軽く超過。これからどうするか。
 山手線の終電間際の愉快ならざる頽廃的な雰囲気のなか、独り悩んでいます。

 時刻表を見ると我が家の一つ前までは到達する真の終電に間に合うようです。
 渋谷でこれに飛び乗って、一駅分は運動のつもりで歩く......。何度この電車に乗ったのだろう。一つ前が終点というのは不愉快ですが、前へ進むだけです。

 とまあ、酔っ払いの戯言を書き連ねてしいまいましたが、そんなことより、帰宅後飛び込んだ小笠原の世界自然遺産決定、おめでたい話でした(出来レースっぽいけど)。
 白神や屋久島や知床のように、今日の蕎麦屋にいるような方々が喜んで参加したくなるような団体ツアーの目的地にはならずに、今後も変わらずに人をできるだけ遠ざけてほしいと願うばかりです。