まもなく、平泉・小笠原の「プチ・ブーム」が到来か

p110617p.jpg 10日目になりました。
 今夜は少しテレビの話も借りながら書いてみます。

 今夜、首都圏と甲信越地方の公営放送で19時30分から1時間13分にわたり、首都圏スペシャルとして『小笠原諸島~いのちの森と海』なる番組が放映されていました。

 ちなみに関西では『かんさい特集~まだまだいけるで! 阪神・オリックス』などと題した番組(なんという直接的な内容だ...)ほか、一方、名古屋中京地方では『金とく~タイムトラベル!?東海道中膝栗毛』、さらに仙台・東北地方では『東北Z 直撃インタビュー・被災地の目線で~第2回 結城登美雄・塩沼亮潤』が、かなり飛んで広島・中国地方では『金曜スペシャル 熱討ちゅうごく~今だから考えたい!私たちのエネルギー』、福岡・九州地方では『きん☆すた~スター☆にしきの そこに島があるかぎり~沖縄県 粟国島』ほか、北海道では『北海道クローズアップ 震災プロジェクト7 第1部』などという番組がそれぞれ各地で放映されていたと思いますが、(よくもこれだけ異なった番組が作れるものだ......)首都圏では、世界自然遺産への登録が23日にも予定される東京都・小笠原の特集が行われていたのです。

 多分、今月下旬以降には「平泉7、小笠原3」くらいの割合で、一過性とはいえ、両地の「世界遺産ブーム」がやってくるに違いない状況下で、密かに「伏兵」である小笠原諸島のプチブームも訪れつつあります。小笠原がこれだけ注目を集めるのは、戦前の要塞化前の時点と、1968(昭和43)年の返還前後以来のことかもしれません。

 番組を見ながら、「さすがは公営放送!」と思ったのが、首都圏ローカル番組にも関わらず、英国生まれの日本国籍を持つ作家であるC.W.ニコル氏を起用したことで、同氏の海や捕鯨、自然に関する知識も存分に披露させ、さらには、小笠原の特異な歴史背景である「英米起源の日本国」という点も上手く表現していました。
 同氏に「ガイジンと言われなかったのは日本でここだけかもしれない。居心地がよかった」と言わしめたのは、日本で小笠原諸島だけが持つ歴史背景を上手く表したな、と感心した次第でした。

 ぜひ興味のある方は、客が少ない今のうちに小笠原へ行ってみてください。(平泉はいつでも行けると思いますので)

 すみません、見出しにある平泉ですが、15年以上前のこの時に行った時の印象(夜行列車で朝誰もいない時に降り立つ、という今はできない旅)があまりにも強烈で、未だ何も書けないでおりますが、機会が来ましたら再度、書いてみたいと思っています。