我が倦怠かつ憂愁なる日々を披露してみる

p110123p01.jpg 今年は頻繁な更新を心がけると「公約」で述べたにも関わらず、20日超の間放置してしまいました。すみません。この間、なぜ書けなかったか、一体何をしていたのか。

 我が倦怠かつ憂愁なる日々を披露することに意味があるかどうかは分りませんが、独り言風(米国産マイクロブログサービスにおける140文字の「鳥のさえずり」めいていますが)にしてみました。

 以下、自身の生活記録、つまり「ライフログ」なるものに似ているかもしれません。ゆえに他人が読んでも得られるものは極めて少ないです。にも関わらず、異常に長かったりするのですが、とりあえず公開してみます。

・20XX年
■今年1年、京阪電車を眺め過ごす
[1月Ⅹ日土曜日祝日]
p110123p02.jpg▼朝から地元の萱島(かやしま)神社(寝屋川市と門真市のちょうど境界上にある)で初詣。京阪萱島駅の高架下にある。開社は1980(昭和55)年と新しいが、神木(しんぼく)のクスノキは樹齢700年超。高架化の時にも切らず(切れず?)に今も高架ホームの屋根を突き抜けている(写真右)。1973年生まれの私は、人生の半分以上をこの神社と付き合ってきた。今さら真面目に拝むのは少しだけ恥ずかしい。
▼神社隣にある「アンスリー」(京阪と南海の駅にあるコンビニ)に行く。首都圏では出会ったことがない位の気分の良い接客。機嫌良く京阪電車カレンダーを購入。今年一年は京阪の車両を眺めながら過ごそう。
▼親類一同が集結しダラダラ呑み。我が青年期以後、2人が別世へ旅立ってしまったが、結婚や出産により現時点でプラス5名増。人口減打倒に貢献している。

■1000円浮いた!繁忙期こそ自由席?
[1月Ⅹ日日曜日]
▼寄り道を含め4泊5日の帰省旅も最終日。新大阪駅へ。今日も明日も上り便はすべて指定席は売り切れ。元旦が土曜日なんて、今年も正月の曜日の並びが悪い。
▼臨時の新大阪始発「のぞみ」が連続する11時代の自由席に狙いを定め、家族3名で20分前に列へ加わる。相当に並んでいたが無事議席を確保。これも10年近く帰省してきた成果かと少しにんまり。繁忙期の「のぞみ」で自由席を使うと指定席より1010円安い。
▼並ぶことに夢中だったためか「551」を買い忘れたことに気づく。がっくりして、ホーム売店で弁当を購入。JR東海は真面目に駅弁の改良に取り組むべきだ、と10年来変わらぬ思いを抱く。

■地元の樽酒と「とり天」の幸せ
[1月Ⅹ日月曜日]
▼久々に横浜の自宅。近所のT急百貨店でしか売っていないオリジナルの日本酒を購入。神奈川ではなく東京多摩産というのは少し残念だが、正月ゆえの樽酒バージョンは気分が良い。
▼なぜか大分名物の「とり天」まで売っていて、速やかに買い求める。とり天ほど旨い食べ物は私の中で近年出会ったことがない。
▼上の階にある大型書店へ行ったら拙著が2列に渡って並んでいた(写真左上)。密かに妻に一冊買ってくるよう指示。子連れだったためか、可愛らしいキャラクターが描かれたピンク色の手提げ袋に『週末鉄道紀行』が入れられた。

■そろそろ愉快ならざる現実が

[1月Ⅹ日火曜日]
▼信じられないほどの速さで三が日が終わる。妻は仕事、2歳の子は保育園へ。今年は私だけ休みが1日多い。
▼さすがに独り酒を呑んでいるわけにもいかず、愉快な事実など皆無の会社のメールを見たり、年末から放置していた校正紙など眺めて過ごす。現実が迫ってきた。

■明けて何がメデタイか?
[1月Ⅹ日水曜日]
▼1カ月分の定期券を購入し、一週間以上ぶりに会社へ。既に昨日から仕事モードだったせいか、それほど違和感はない。
▼ここ数年「アケマシテオメデトウ」なる言葉を「言わない、使わない」内なる運動を実践中。喪中の人もいるわけだし、そもそも会社に来て目出度い理由など一つもない。が、なかなか難しい。つい口に出したり、メールに書いてしまいそうになる。

■休みボケの頭に余計な仕事
[1月Ⅹ日木曜日]
▼新年ボケのなか、余計な仕事がもろもろ舞い込んでくる。詳細は自主規制す。

■硬派な古書店の閉店に思うこと
[1月Ⅹ日金曜日]
▼夜の帰路、近所の古書店に吸い込まれる。最近、小難しい本ばかりを扱っていた硬派な古本屋が店を閉め、漫画と売れ線ばかりをそこそこの値段で売る軟派な古本屋だけが生き残っている。日本1~2位クラスの私立大を擁する学生街なのに、こんな状態でいいのか。
▼以前住んでいた下町を抜け出したのは、近所の行きつけの「もんじゃ屋」と「酒屋」と「銭湯」が相次いで店を畳んだことが端緒だったことを思い出した。共感する行きつけの店がなくなる度に、その街が嫌になっていく。

■長期休み明けの3連休は嬉しいが
[1月Ⅹ日土曜日]
▼長期休み明けすぐの3連休は嬉しいが、やはり会社員の仕事が沈殿している。書いたり、編集したりする仕事はパソコンさえあればどこでもできてしまう。利点もあるが会社員編集記者としては大いに難あり。
▼新鮮な魚介類を売っていたためしがない近所のボロスーパーで刺身を購入。たまたま旬の魚だったゆえか、2年半で初めて「旨い!」と思った。日本酒が進んでしまう。

■3連休の「中日」も家で仕事
[1月Ⅹ日日曜日]
▼3連休の中日。今日も「会社員」としての仕事を減らす作業。夜1時半に寝る。

■平日の休みはありがたいけれど
[1月Ⅹ日月曜日祝日]
▼3連休最終日。人の原稿を読んで書き直しながら舌打ちしたり、感情がまったくこもらない類の「記事」という名の雑文を酒を呑みながら書き殴ったりした一日。
▼祝日は嬉しいが、稼働できる平日が減ると考えると、どうしても残り4日間で吸収できなくなる。

■カメラに映ってなるものか
[1月Ⅹ日火曜日]
▼出社後、朝からの来客が長くなり、会見会場への到着が遅れる。前方座席の確保に加え、「囲み」の位置取りも失敗。対象者の背に自分の背を向け、正面からのテレビカメラの放列に映らぬように、落書きのようなメモを取る。どうせ面白いことや珍しいことなど言う訳ないよな、と思いつつ。

■体重増えて金は減る
[1月Ⅹ日水曜日]
▼永田町で古い議員会館が取り壊されている光景を見かけた。古病院の病室みたいな部屋の外に高級官僚が並んでいたのはもう昔話か。
▼渋谷の某有名書店に拙著がかなり置いてあった。密かに買って在庫を減らそうと思ったら、財布の中には500円玉一枚しかなかった。年末年始、体重は増えたが、金は減る一方だ。

■松屋はキムチチゲ鍋が一番
[1月Ⅹ日木曜日]
▼会社近所の「松屋」に行く。「牛めし」の値下げセール(240円)をやっているせいか恐ろしいほどの人出。私はこのチェーンでは「豆腐キムチチゲ」と「トマトカレー」以外は食さないので、少し迷惑かも。

■飢えた心に、神保町がよく効く
[1月Ⅹ日金曜日]
▼仕事の合間、久々に神保町の古書店をめぐる。近頃飢えていたせいか格安書を相当数購入。鞄のショルダーが切れそうになる。
▼今月の書籍購入は計13冊。代金は2991円。すべて古本かつ文庫か新書である。最近はamazonでも簡単に「ポチッ」とクリックだけで古書が買えてしまうのでタチが悪い。家の本棚はもう限界。物理的スペース不足対策としては、電子本も悪くないなと思う。

週末・蟄居・仕事
[1月Ⅹ日土曜日]
▼やっと休みになったのに、やはり会社員としての仕事をしていたりする。ああこの気だるさは何だ?

■雪に弱い飛行機、冬こそ鉄道!
[1月Ⅹ日日曜日]
▼昨夜からドカ雪に見舞われた北陸方面。富山から飛行機で客人が来る予定だったがすべて欠航。急遽鉄道に変更し、相当に遅れはしたものの無事上京。
▼「富山~東京間でなぜわざわざ飛行機を選ぶのか。飛行機など信用するからこういう目に遭うのだ」などと近所のお好み焼屋で1時間超にわたり、鉄道の安定性を説く。復路を「上越新幹線+ほくほく線」に変更させることに成功。冬こそJR!。
▼「国民航空」が弱っている今こそ、JRが先頭に立って「業務出張で得たマイルを自らの懐に入れることは倫理上問題がある!」という風潮を作り出すべきだ。そうすれば本州3社の収入が1割は増えるはず。ただ、経営者が先頭に立ってファーストやビジネスクラス出張で得たマイルを自分の口座に貯め込んでいそうだから、難しい運動ではあるけれど。

■叔父「京太郎」、従兄は「賢太」...?
[1月Ⅹ日月曜日]
▼芥川賞・直木賞の発表。西村賢太氏『苦役列車』が受賞したことに驚く。選考委員も思い切ったもんだ、と思ったら、本命?の女性作家と同時受賞というオチがあった。我が叔父は「京太郎」、実は「賢太」も従兄だった、というネタは使えるだろうか。
▼一昨年、拙著が某大型書店の文芸コーナーに置かれたことがある。名が似ていためかそこは西村賢太氏の本の隣だった。名に親近感を持って立ち読みしたところ、近代私小説的な身辺暴露の作風に惹かれて思わず購入。以後相当にハマってしまいほぼ全作を読了。電車内でカバーもかけずにヘラヘラ読める「なめらか本」ばかりが乱造されるマーケットで、同氏の作は、妻子が寝静まった夜に男一人で読む愉しみがある。大正期に活躍した一人の作家に執着し、土下座してまで古書を徹底入手し、墓標まで集めてしまうマニア心にも共鳴。受賞を嬉しく思う反面、世に広く知られてしまったのは少し悔しい。複雑な思いが。
▼阪神大震災はもう16年前か。発生直後のニュース番組がYouTubeにアップされている。次々と明らかになる惨状。生中継中の「おはよう朝日」が音声だけになり、NHKニュースには高速の橋げたが落ちたとの一報がもたらされる。ヘリの映像からはそこら中で煙が上がり、阪神電車の高架車庫が崩れているのが見える。未だに戦慄を覚え、昨日のことのように感じる。

■早速「親戚ネタ」を披露してみる
[1月Ⅹ日火曜日]
▼朝起きるとベランダに薄い氷がはっていた。温暖化のせいか近年では久々に見た気がする。それとも水たまりが減ったから?
▼芥川賞に西村とか列車とかあったが、お前の関係者か?というメールが届く。早速来たぞ!と思い、「祖先をたどれば親戚かもしれぬ」と返事を返す。

■高層ビルからの眺めは3日で飽きる?
[1月Ⅹ日水曜日]
▼今日は西新宿と汐留。高いビルを見ていても愉快な気分には、まるでならない。
▼一昨年までの仕事場は高層ビルの20階だった。最初こそ「神の目」からの眺望に歓声を上げたが、3日で飽きた。以後2年の間、エレベーターの苦痛だけが残った。今は5階なので場所は良くも悪くもない。

■世代を超えて鉄道ブームだそうです
[1月Ⅹ日木曜日]
▼公営放送で3000回近く続いている「クローズアップ現代」という老舗のレポート番組、今回のテーマは「世代をつなぐ鉄道ブーム」。またこの手のネタか、とうんざりしながら眺めたが、案外悪くない内容であった。
▼我が地元にある某有名私立大の鉄道研究会に入会したという21歳の女性が登場。ある時、事故で電車が止まり、いつもと違う経路で通学したところ、「車窓も電車も違うことにすごく驚き、あ、楽しいと思った」。この体験をきっかけに鉄道が好きになっていったという。日常から生まれた良い視点だな、と共感しながらテレビを見る。
▼しかし、相変わらず「○○鉄」なる愉快ならざる造語を用いて無意味な分類を試みていたり、「世代をつなぐ」というテーマを追うあまりか、鉄道好き小学生が趣味を通じて知り合ったという中年会社員との少々無理ある鉄道旅を演出してみせたり、若干「作りすぎ」との印象も。公営放送的にはどうしても「世代を超えたブーム」を醸し出したかったのかもしれん。とはいえ全体的に好感が持てる番組であった。

■某著名私立大学内の酒場にて
[1月Ⅹ日金曜日]
▼今日取材した二人も、一緒に行ったライターもKO大学出身。私には無縁の優秀校だが、門前町在住者として話に入れてもらう。
▼2年ほど前、このキャンパス内に、おそらく日本で初となる酒も呑めるバーができた。大学も少子化を見据え少しでもテナント収入を得たいようだ。昼間から呑めるので、私のような部外者には重宝している。
▼最近、同キャンパス内生協でも拙著を取り扱ってくれたようであるし、我が子は保育園の散歩で敷地内を我が者顔で使わせてもらっている。塾生諸君及び当局関係者に感謝の意を表しながら、件のバーにお金を落としている次第。

■ラーメンはやはり「マルタイ」!
[1月Ⅹ日土曜日]
▼昼はマルタイラーメンを食す。2食入りで100円。価格以上の価値がある。旨い焼酎が呑みたくなってきて、甲乙混合の安酒をロックで呑んだら気が滅入ってきた。
▼沈殿した気分で会社員の仕事を処理。またしても貴重な週末の一日を蟄居謹慎生活。

■眼科と歯医者は山ほどあるけれど
[1月Ⅹ日日曜日]
▼家族全員がついに風邪をひく。この街にはコンタクトレンズ対応の眼科と歯医者は山ほど存在するが、日曜に空いている内科の病院は一つもない。
▼子が風邪をひくと、保育園で預かってもらえぬようになる。病気の時くらい子供の面倒を見るべきだ、とか言う人もいるが、共働き家庭には一日休むのも大変なことである。こんな状態になるとは予測ができず、明日も明後日も取材予定を詰めてしまい後悔。
▼ということで、駄文を書いている余裕がなくなりました。。またそのうちに。