永田町なる怪しい場所の観光案内

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 12日目になりました。この時間になってくると眠くなってきます。
 最近、仕事で永田町へ行く機会が度々あります。
 といっても、国会議事堂や民主党・自民党両本部がある側ではなく、紀尾井・平河町寄りの「民間エリア」なんですが、左の写真を一枚撮っただけで、永田町だな、と感じさせられます。
 写真左側の黒い車は議員の公用車ですし、その右隣には、道路封鎖要員の警官が突っ立っています。階段を降りて行く人はオフィス勤務者だと思いますが、もしかしたらこちら側にも秘書が紛れ込んでいるかもしれない、と思うような風貌でした。

 もう半年ほど前ですが、何年かぶりに議員会館(古い時代の)に行く用事があり、民主党の前(三宅坂ビル=ペンタックスの看板がある)の道を通ろうとしたら、いきなり警察官に止められまして、「どこへ行くのか」と問われたことがありました。
 民主党の前を通る通行人全員に職務質問していましたので、よほど暇......、いや、厳しい警備をしているのだなと思い、政権を取るということはこういうことなのかと感じさせられた次第です。
 今だから言いますが、政権をとる以前のその党はかなり開放的で、実は「東京見物」と称して何人か鳩山前首相(当時は代表)の定例記者会見(一週間に1回行われていた)などに一緒に行ったことがありました。
 「とりあえず下向いて、メモ取るフリしてろ」という感じで。。
 それだけ誰でも入れたんですが、今はこんな状態ですから、近寄りたいとも思えません。
 逆に自民党は入りやすくなっているんでしょうかね。政権党時代は門の前に行っただけで警官が近付いてきましたから。この党本部の上階にある食堂は案外いいんですよね。昭和な雰囲気が蔓延していて。
 誰でも一番入りやすいといえば、国会図書館を越えた先、三宅坂にある社民党本部です。
 もう50年も昔に右翼青年によって刺殺された浅沼委員長の銅像が入口で見張っていますが、基本的には誰でも入れます。ちなみに地下の食堂は、うーん、まずまずです。(国会図書館の上階に行ったほうがいいかもしれません)

 なお、本丸の国会議事堂を見学する際は、基本は「議員の紹介」なるものが必要です(該当選挙民ならすぐに手配してもらえるのでしょうが、「衆参議員」および秘書なる連中に関わるのが面倒だと思います)。そんな方のために、「参議院」だけは誰もが本会議を見学でき、見学コースも設けられていますので、ご興味のある方はぜひ(公開性の意味においてだけは参議院も捨てたものではない)。

 余談ですが、衆参の議院会館は「議員を訪ねる」という口実がない限り中には入れません。
 が、時折、議員会館内で講演やイベントがあるので、その時に「入場券」をもらって入るのがいいかもしれません。この時は空港のような「身体検査」もパスできます。
 食堂と土産店は地下にあります。私は旧館時代の参議院の「参院定食」(500円)と硬券切符のような食券が好きでした(なお、食堂は衆参でメニューが全然異なる)。

 以上、どうでもいい永田町案内でした。