鉄道の時代は終わり、高速バスが主役に?

 日付が変わってしまいましたが、なんとか3日目の更新ができました。

 夜回り取材(?)を終えて遅く家に帰ったら、こんな日に限って自分の本と会社の仕事の校正が二つも届いていました......。目がしょぼしょぼしてきました。

 今日の一枚です。

 

p100531~01.jpg これ何だかわかりますか?

 新宿の都庁に近いあるビルの中でたまたま見つけた施設で、WILLER TRAVEL(ウィラー・トラベル)社の専用待合所(WILLERバスターミナル新宿西口)です。

 航空会社みたいなカウンタやチェックイン機まで備えています。

 この会社は格安の高速バスを運行する企業ですが、その特徴はすべてが「ツアー」の形式となっていて、貸切バスを皆で乗る、という形態になっています。だから、一般の路線バスや高速バスの事業者というわけではありません。

 「交通事業」の規制外となる抜け道めいた商売ですが、安さと快適さで相当な人気を集めているようです。高速バス全体がそうですが、特に女性の人気が高いようです。この待合室の美しさも、そうした客層を意識しているようでした。出張旅費を削られているサラリーマンにもウケているようです。規制が云々言っても、客の支持こそがすべてです。 

 規制とともに歩んできた交通業界を変えるのは、こういうイノベーターなのだろうな、と好意的に思う反面、個人的には酒も呑めず(バスの車内では呑み辛い...)、途中の停留所や乗降がない「団体バス」はちょっと遠慮したいなという思いです。

 狭隘な志向を持つ中年男としては、意地でも夜行列車や各駅停車や路線バスで、酒呑みながら、駅に停車するのを楽しみながら、どこへでも行ってやる、などと、この施設を見て少し思ったのでした。

 私は薄汚い待合室でいいです。何ならホームで自由席に並んでも......。チェックインカウンタとか案内員など一切不要。思い立った時に乗れない交通機関は私には合いません。切符を買って自動改札に放り込んだ時点でチェックインです。

 

 ただ、こうした格安高速バスに若者が流れた結果、鉄道の地位低下が心配です。

 今すぐ、夜行快速をそこら中に走らせ、18きっぷ客を優遇すべきです。あ、そうすると客は昔夜行に親しんだ「団塊Jr」と「団塊世代」ばかりになるか...。

 若い人は高速バスなど乗らず、鉄道に乗ってください。ぜひ。