取材は楽し、書くのは苦しい......

 今日も日が変わってしまいましたが、15回目です。

 何かを見聞きして、それを書く、という仕事や趣味を続けて早や10数年。いつまでも変わらぬ思いが「取材は楽し、書くのは苦し」ということです。

 人に話を聞いたり、実際にその場所へ出かけたり、その時は非常に有意義な時間で、楽しささえ感じる(拙著を書くための「取材」は、鉄道で旅行をすることなので楽しくないわけがない)のですが、さて、いざ書こうとする時の辛さと言ったら......。

 もちろん「取材」には辛いことも多いのですが、やはり一人書く時の苦労に比べると、それほどでもありません。

 真夜中に起こるそのような状態を緩和?するために、ついついアルコールを手元に置いてしまいます(これはここだけの話に...)。ついには素面では書けないようになるのではないか、と恐れつつも、締切というさらに恐ろしい魔物が迫ってくる......。

 先日、ある媒体を運営する人と夜に懇親の場があったので、そんな話をしましたら、

 「いやね、私も焼酎を呑みながら書いてるんですよ、家族が寝静まった夜中に」

 と返ってきて「いやー、そうですよね、そうですよ、分かる人がいましたか」などと私が一方的に意気投合。気がつくと終電さえもない。

 渋谷駅から深夜バスに乗り、自宅に帰り、さあ、書くぞ!とパソコンに向かったものの、意識が戻ると朝6時。会社に行かねば、でも1文字も書いていない! と思ったら、うつぶせて寝た時に「N」のキーが当たっていたのか、ずっと「んんんんんんんんn」という文字がワードファイルを埋めていたのでした。

 

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 今日の1枚。渋谷から発車する東急の深夜バス「ミッドナイトアロー」号です。

 渋谷を午前1時台に出発。東横線や田園都市線の沿線に向けて4路線が出ています。運賃は最高でも2000円以内なので、タクシーに比べると「神」?のような存在かもしれません。

 どこか夜行路線バスの雰囲気もあり、一般の路線バスの車両で高速を走ったり、マニア的な楽しさもありますが、とにかく酒臭いので、素面で乗ると気分が悪くなるかも。。

 金曜日になると増便されたり、観光バスのような車両が来たりします。ただし土日はほとんど運休となります。

 まったくお勧めしませんが、終電を逃した際には利用を考えてみてくださいませ。