雨と地震で500km以上の鉄路が止まったままに

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 連続更新36日目となりました。
 先週の3連休中は九州の福岡北部や大分、熊本などがゲリラ豪雨にみまわれ、30人近くが命を落とすなど大変な被害を及ぼしました。

 東では地震、西では豪雨とこのところ日本各地で大きな災害が続いています。
 それにともない、鉄道も甚大な被害を受けています。これまでの地震と災害で不通となっている区間を計算してみますと、なんと500kmにもおよんでおり、距離で言うと東京から京都までの鉄路が復旧できずにいるのです。

 今回の九州での災害も含め、不通となっている路線と区間を下記に挙げてみます。

【7月豪雨】(計142km)
・久大本線:筑後吉井(福岡県)~日田(大分県)(21km)
・日田彦山線:添田(福岡県)~夜明(大分県) (29km)
・豊肥本線:肥後大津(熊本県)~緒方(大分県)(78km)
・平成筑豊鉄道田川線:崎山(福岡県)~田川伊田(福岡県)(14km)

【東日本大震災】(計300km)
・大船渡線:気仙沼~盛(44km)
・山田線:釜石~宮古(55km)
・石巻線:渡波~女川(9km)
・気仙沼線:柳津~気仙沼(55km)
・仙石線:高城町~陸前小野(12km)
・常磐線:広野~原ノ町(49km)および相馬~亘理(28km)
・三陸鉄道北リアス線:小本~田野畑(11km)
・三陸鉄道南リアス線:盛~釜石[全線](37km)

【その他の災害】(計56km)
・只見線:会津川口~大白川(48km)
・大井川鉄道井川線:千頭~奥泉(8km)

【事故】(計3km)
・三岐鉄道:東藤原~西藤原(3km)

【災害発生後、復旧をあきらめ事実上廃止】(計56km)
・岩泉線:茂市~岩泉[全線](38km)
・名松線:家城~伊勢奥津(18km)

 九州の不通区間142kmは、まだ復旧作業が始まったばかりなので今後どうなるかは分かりませんが、JR九州の発表(PDFファイル)によりますと、路盤の流出などが76件もあるそうなので、全面復旧までにはまだ時間がかかりそうです。

 東日本大震災の300kmは深刻です。震災から1年4カ月を経てもこれだけの区間が、地震後のままなのです。地域の復興計画が決まらなかったり、原発災害が未だ続いているといった事情もありますが、本当に復旧できるのか、不安にもなってきます。

 経営状態が良好なJRとは違い、被害を受けた三陸鉄道や平成筑豊鉄、大井川鉄道などの中小鉄道は経営に与える影響も心配になります。

 被害を受けた線区はほとんどがローカル線です。経営的には儲からない路線だというのは分かりますが、岩泉線や名松線のように、災害を契機に事実上廃止ということがないように、どうか祈りたいものです。

※写真はJR東日本のサイトより。クリックすると拡大します。