路線バスと路線航路の旅は、ローカル線紀行と同じ愉しさ

 11日目になりました。

 ここ数日、鉄道の話を書いたせいか、ついついマイナス思考の内容になってしまいました。

 今日は鉄道から離れます。

 私は、鉄道の旅に次いで好きなのが、「路線バス」と「路線航路」の旅です。

 これだけ鉄道網が発達した日本でも、鉄道では絶対に行けない場所があり、それが沖縄をはじめとした離島です。

 今では沖縄本島にはモノレールという「鉄道」が少しだけ通っていますが、島内の公共交通機関は路線バスが主力です。

 2003年に「ゆいレール」が開通した時に、私は初めて沖縄を訪れ、路線バスだけで沖縄の各地を巡りました。

 レンタカーの3倍くらいの料金がかかり、本数も少なくて恐ろしく不便でしたが、観光バスやレンタカーの旅では見られない普段の生活の風景に出会える喜びがありました。この時「不便だから面白い」ということに気づいてしまったのです。昔、時刻表を駆使しながら、一日数本しかないようなローカル線に苦労して乗った時と同じような感覚です。

 以来、「路線航路」で離島に行って、路線バスで旅をすることが、鉄道の旅に次ぐ愉しみになっています。

 これまで、沖縄をはじめ、石垣島、宮古島、与那国島、近郊では伊豆大島や八丈島、佐渡島など(さらにはハワイのオアフ島やハワイ島、タイのプーケットといった「リゾート地」でも、海など見向きもせず、路線バスに乗ってきました)へは行ったのですが、日本にはまだまだ離島があり、路線バスが走っているはずです。

 時折、時刻表の地図で航路や路線バスの細い線を眺めては、頬を緩めています。

 いつかはそんな旅の模様をまとめて記したい願っていて、気が向いたら、ここでも書いていきたいと思います。

▽今日の一枚

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 2003年秋に沖縄を旅した時の写真で、この頃はまだ、本土ではもう廃車になって見られないようなバスがたくさん走っていました。

 沖縄の路線バスは那覇市内を除いてはかなり不便ですが、少し無理をすれば、たいていの観光地や名所へは行くことができます。

 多分、レンタカーの旅とは違った不便さゆえの感動(?)が得られるはずです。(ただしお金は三倍以上......)

 そうそう、島内のバスの時刻を1冊にまとめた「時刻表」もあるんです。沖縄のバス協会に切手を送って手に入れ、その冊子と小銭を握り締めながら、沖縄の方々に出かけたことは良き思い出です。